受講生作品
額装:五月女 早智子
大ぶりなアンティーク音符の額装です。
飾る空間に合わせてロイヤルブルーのマットを仕立てました。窓際には古色仕上げの金箔を、2段目の八角形の窓にはマーブル紙を廻してアクセントにしています。厳かな教会音楽が響いてきそうな作品に仕上がりました。
額装:三浦 智子 版画:三浦 智子
版画作品の額装です。
スフ生地を2色貼り込んだマットを仕立てました。窓口にはにぶ金を廻して光を運んでいます。フレームの丸いエンボスが版画作品と呼応して一つの波動を醸し出しています。
額装:上野 文子
バリ、ウブドで描かれた細密画の額装です。
モチーフとなった棚田のイメージを広げ、4段重ねのマットを仕立てました。上品なブルーグレーの絹地とフレームがとてもよくマッチし、中央の作品を静かに盛り立ててくれました。
額装:河合 みさを
トスカーナを旅した時に出会ったしおりの額装です。
マット窓口に1ミリほどの幅で金を廻し、さらに余白部に回した溝の底に描かれている田園風景の色合いを真似てパステルで彩色しています。額縁やマットの深いえんじ色との対比でトスカーナの光がより明るく演出されました。
額装:丸山 正子 画:丸山 正子
水彩画の額装です。
ピンキングはさみで切った薄桃色の化粧紙を数枚重ねてアクセントにしています。画面に生き生きとした動きが加わりました。深い色のフレームが全体を引き締めています。
額装:土田 久美子
ボタニカル画の額装です。
専用のマット紙に丸窓を開け、インクや金箔、水彩絵の具を使って装飾を施しました。大理石模様が美しく描けています。
額装:渡邉 淳子
ポストカードの額装です。
漆黒の紙を貼り込んだマットを2重に重ね、間から4種の色を見せてアクセントにしました。クラシカルなレリーフの額縁がとてもよく似合っています。
額装:渡邉 淳子
スペインのアンティーク版画(カード)の額装です。
作品より一回り大きな窓を開けたセピア色のマットを仕立てました。背景に濃い赤茶色の生地を敷き、そこにフワッと浮かせるように作品を固定しています。作品のレリーフが美しく浮き上がりました。
額装:青木 美保
アンティーク版画の額装です。
窓枠の斜面や装飾枠取りにフランスの古典技法を用いて仕立てたマットを被せました。描かれている葉の色にそっくりなグリーンと古色銀の額縁が全体を引き締めています。
額装:中村 季実子
キャンパスに描かれた油絵の額装です。
”ケス アメリカン”と呼ばれるスタイルでキャンパスをおさめ、モダンに仕上げました。絵の持ち味と額装がとてもよく似合っています。
額装:瀧山 智恵子
押し隈の額装です。
掛け軸を連想させるような縦長のデザインのマットを仕立てました。華やかな赤のマーブル紙とシックな葡萄色の絹地のコントラストが中央の作品を引き立てています。
額装:浅野 亜友子
ポスターの額装です。
窓口に銀箔を廻し、マットには細い溝を刻んで奥から紫のマーブル紙をのぞかせてアクセントにしました。黒檀のような細縁がよく似合っています。
額装:安 麻紀子
狸がモチーフになった立体的なポストカードの額装です。
丸窓を開けた八角形のマットを作りました。そこにカードを収め、その背景には森の木立を額装用の厚紙を細工して作り、様々な形の葉を型抜きして散らしています。丸太のようなふっくらとしたフレームがとてもよく似合っています。
額装及び額縁製作:堀池 佳世子
ポストカードの額装です。
ブルー系の化粧紙6種を貼り込んだ変形の窓と広幅の斜面を持つマットを仕立てました。フレームにはブルー系の絵の具を何層にも叩き塗りをした上からラメを散りばめ、蜜蝋で仕上げています。
額装:持田 満子
木版画の額装です。
深い色合いのコットン紙を全体に貼り込んだマットを仕立てました。掛け軸風に窓枠上下を幅広に見せてマーブル紙で化粧しています。
四季折々の版画に入れ替えて小物と共に小壁を彩ることで、床の間のしつらえのような楽しみが味わえそうです。
額装:詩琳
ポストカードの額装です。
カードの背景の白と水色を延長するような配色で1枚マットを被せました。その上にひし形の窓を開けたマットを作り、そこにマーブル紙等を小さく切ってパッチワークをして華やかに装いました。
金と黒の印象的なフレームが、描かれている主役がお澄まししておさまった記念写真のような面白みを加えています。
額装:桜井 亜紀
思い出の地の写真の額装です。
写真を4点レイアウトし、その右側にはカードをちょっと挟んで楽しむ〝ペル メル ア リボン”を配した作品です。書斎の壁を彩る予定です。
額装:古畑 めばえ
ハガキ大のイラスト2点の額装です。
ブック型のフォトスタンドを制作しました。サイドからアクリル板と共に絵をスライドして入れる仕組みになっています。額装専用の無酸ボードで構造体を作り、外側には西陣の生地、絵の周りは絹地を貼り込んで「和の華やかさ」を持つ素敵なスタンドとなりました。。
額装:古山 弥生子
ポストカードの額装です。
5種類の化粧紙を様々な幅に切って縞模様に貼り、窓口には広幅の斜面を持つマットを仕立てました。明るい光に満ちた南仏のイメージです。
額装:菊池 綾
イベント旅行の記念写真とグッズの額装です。
表面は色紙と写真をバランスよくレイアウトしました。裏面にはパンフレットなどを挟んでアクリル板を裏板代わりにしておさめています。
額装:河合 康子
鮮やかな青地に金で雲形が描かれた版画作品の額装です。
手染めされた8色の紙(アングル ユニ マン クルール)をアトランダムに貼って窓際に金を廻したマットを仕立てました。大胆な配色のデザインにもかかわらず中央の版画作品を邪魔することなく共に美しいハーモニーと奏でています。
額装:石本 直美
カレンダー上のイラストの額装です。
描かれているイラストの背景を真似て、白、ベージュ、グレー等の化紙を小さく切ったものをアトランダムに貼り重ねてアクセントにしたマットを仕立てました。窓口には銀箔を廻して画面を引き締めています。
額装:瀧山 智恵子
隈取2点の額装です。
薄い絹地に写された隈取はテンションをかけて台紙に張るところからスタートしました。大きな作品は直に額縁に、小さいほうは葡萄色の絹地を貼り込んで仕立てたマットを被せ、にぶ金のモダンなフレームにおさめて仕上げています。
額装:小関 真由美
記念のクリスマスソングレコードジャケットの額装です。
裏打ちして厚みを持たせたマーブル紙で変形の斜面を作って動きのあるスタイルのマットを仕立てました。裏側からレコードジャケットをスッポリはめ込むようなくぼみを作っておさめています。
額装:日野 千世
木版画の額装です。
ぼかし染めにした越前和紙を貼り込んだマットを仕立てました。落ち着いた茶グラデーションと明るいフレームの対比が美しく、中の作品を品よく演出しています。。
額装:山田 礼子
グリーティングカードの額装です。
描かれている絵と似た葉っぱ模様の化粧紙を貼り込んで奥行きのあるマットを仕立てました。素朴な白染色のフレームがよく似合っています。
額装:小谷野 明弓
イギリスのアンティーク版画の額装です。
深いチョコレート色の生地を貼り込んでマットを仕立てました。ぐるりと回した溝底には版画のモチーフとなった磁器の絵付けの柄を取り入れてアクセントにしています。
額装:河合 みさを
ダンサーがモチーフになったオーストリアの切手の額装です。
ボリュームのあるシャンパンゴールドのフレームに立体的におさめて仕上げています。小さな作品ですが、宝石のような輝きを放って空間全体を華やかにしてくれそうです。
額装:寺嶋 知恵 シャドーボックス制作:寺嶋 知恵
シャドーボックスの額装です。
鮮やかなオレンジの生地を貼り込んだマットを仕立てました。マットの上にも立体的な花を貼り足してイメージを広げています。作品の制作者自らが額装を手掛けた時ならではのトータルにデザインされた作品です。
額装:田村 礼子
ピーターラビットモチーフのポストカードとタイルの額装です。
淡いブルーをアクセントにして額装を仕立てました。ピーターラビット展を見た後にミュージアムショップで出会ったものたちが飾れる形になり、その時の感動を再現してくれました。
額装:藤峰 まゆ美
スナップ写真の額装です。
様々な形の窓を製図してくり抜き、化粧紙を貼り込んでマットを仕立てました。それぞれの窓の糊しろの処理など根気のいる仕事です。小さな長方形の中に長い時間が凝縮された思い出の作品が完成しました。
額装:丸尾 久美子
ポストカードの額装です。
変形の窓枠に入れた鈍く光るブロンズ色が効いた作品です。マット余白部と同系色のフレームの立体的なレリーフが全体をモダンにまとめています。
額装:上野 文子
水彩画の額装です。
厚紙を折って斜面を作るフランスの古典技法でマットを仕立てました。描かれている絵の色彩に似たマーブル紙と手彩のフレームが一つの美しい和音を奏でているようです。
額装:三浦 智子 版画制作:三浦 智子
版画作品2点の額装です。
マットに7ミリ幅の溝を廻し、底からマーブル紙をのぞかせてアクセントにしています。
アート作品の作者が額装まで手掛けて隅々まで想いを行きわたらせることで、さらに魅力が深まります。
制作:山口 万紀
2枚の写真を入れるためにあつらえたフォトスタンドです。
少年の服装の色合いをフレーム部に再現したブック型のフォトスタンドで写真を彩りました。額装用の厚紙と生地だけを用いて制作します。入れ替えや携帯も可能なデザインです。
額装:城 美嘉
ポストカードの額装です。
描かれているスイカなどの果物によく似た色合いのマーブル紙を、マットに広めに貼り込んだデザインです。あえて上下の余白を広めにしたコンポジションが効いています。
額装:山田 礼子
クラフト用の段ボール板で制作した額縁2点です。
木は使わずに額装用の厚紙だけを構造体にし、そこにクラフト用段ボールで化粧をしています。軽いので細いピンやテープ等で壁に掛けることが可能です。
額装:河合 康子
ポストカードの額装です。
花器の柄を真似て描いた化粧紙を窓口の斜面に貼り込んだマットを仕立てました。家具のような艶のあるフレームに収めて全体をまとめています。
額装:日野 千世
おめでたい絵柄の木版画の額装です。
手染めの和紙を使って丸窓のマットを仕立てました。絵の背景には格子を組み、その上に浮かせるように絵を固定しています。
額装:安 麻紀子
ポストカードの額装です。
奥行きの深いマットを仕立てました。そこに取り外し可能な”庇”をつけ、時には色を変えたり、日当たりよく外したりと変化を楽しむ予定です。
額装:中村 季実子
アンティークポストカードの額装です。
上品なブルーグレーのシルク生地を貼り込んだマットを仕立て、2枚のカードを立体的に固定しています。アクセントで開けた6つの小窓からは同系色のマーブル紙を覗かせました。
額装:古山 弥生子
ウイリアムモリスにデザインされたカリグラフィー作品の額装です。
モリスの生地をマット全面に貼り込んで華やかなマットを仕立てました。窓際とマット上に回したレンガ色が効いています。
額装:古屋 由美 刺繍:古屋 由美
クロスステッチ作品の額装です。
パーブル系のマットを5枚重ねて仕立てています。上下に入れたイレギュラーな重なりが描かれている女性をより軽やかに魅せてくれました。
額装:谷澤 香
ポストカード4枚の額装です。
ハガキ大のカードに田の字にレイアウトされていたものを四コマ漫画風に縦一列に配置し直しました。それぞれに会う色をセレクトして4穴のマットを仕立て、水玉の生地で四方を処理し吊れる形に仕上げています。
額装:古関 真由美
ポートレート画の額装です。
深い奥行きを持つ窓の斜面部、余白部を共のオフホワイトにしてシンプルに仕上げました。半襟のように1ミリ幅で見せた赤が効いています。
額装:土田 久美子
コロナ下で一時マスクを外して一人でワインを飲むトラが描かれたイラスト(石鹸のパッケージ)の額装です。
丸窓を開けたマットの余白部分に、イラストと同じ黒と青を貼り込んでイメージを延長しました。トラの孤独が伝わってきますね。窓の断面部には金箔を貼って仕上げています。
額装:砂山 きく子
3Dポストカードの額装です。
変形の窓を開けたマットを淡いピンクの生地で貼りくるみ、その上に小花模様の生地6種をパッチワークして仕立てた華やかなマットを重ねました。
額装:青木 美保
ベトナムで出会った刺繍の額装です。
ピンクやグリーンでぼかし染めにした土佐和紙をマット全体に貼り込み、窓際には金箔を廻しました。画面左下に作品を寄せたことでさらに水面の広がりを感じさせてくれる作品に仕上がりました。
額装:土田 久美子
箔押しで描かれたお月見がモチーフになったカードの額装です。
漆で染められた和紙を貼り込んで仕立てた”漆黒”の夜のイメージのマットに納めました。窓際には絵とほぼ同じ色合いの金箔を細く回してアクセントにしています。
額装:詩琳
イラスト画のポストカードの額装です。
オヴァルに窓を開けたマットはネイビー色で化粧をし、その上に重ねた四角いマットにはブルー系のマーブル紙などを小さく切ってパッチワークをして演出しました。(額の裏側も美しく化粧をしています。)
額装:安 麻紀子
スワロフスキーを素材にして描かれた”桜の枝にとまる小鳥”のカードの額装です。
コンパスを使って伝統的な桜の形を製図し、フリーハンドで丁寧にマットを切り抜きました。そこにパールピンクの化粧紙を貼り込んで立体的に仕上げています。
額装:河合 みさを
イギリスで出会ったジクレー作品の額装です。
ザラザラとした質感を持つ和紙を貼り込んで、6ミリ厚の深い奥行きを持つマットを仕立てました。ブラックウォルナットのフレームに収めシンプルな演出をしています。
額装:小谷野 明弓
ヨーロッパの様々なアンティーク生地の額装です。(約250㎜×600㎜)
両端を斜めに落とした3ミリほどの厚紙に端切れを貼り込んだものを並べて納めました。かつてインテリアファブリックとして空間を飾っていたものが生まれ変わって再び美しく輝き始めました。
額装:丸尾 久美子
ポストカードの額装です。
ウォームグレーのマットを3枚、それぞれにかさ上げを咬ませながら重ねたスタイルです。シンプルで陰影が美しい作品となりました。
額装:高田 瑞代
10センチ×20センチ程のポストカードの額装です。
額装専用の厚紙を使ってゴーヤ型フレームを手作りしました。アクリルや裏板も入った本格的な額縁の構造を有しています。夏のキッチンの壁を楽しく演出してくれそうです。
額装:砂山 きく子
木片で作られた立体的なウミガメが貼られたポストカードの額装です。
青系の化粧紙を数枚アトランダムに貼って大海原を表現したマットを仕立てました。艶のあるエメラルドグリーンのフレームにおさめ、涼しげな作品に仕上がりました。
額装:砂山 きく子
イラストの額装です。
作品と同様のピンクでマットを作った上に、リバティプリントで貼り包んだ花形のマットを重ねました。絵と同じ花のレリーフを持つ細縁がよく似合っています。
額装、刺繍:古屋 由美
クロスステッチの額装です。
プリントされた化粧紙を貼りこんだマットを2種作って重ねました。斜断面の窓口は様々な糸で化粧をしています。作品の作者が自ら額装する時ならではの自由で華やかなデザインの額装品に仕上がりました。
額装:中村 季実子
フランスのパブリシティポストカード3枚の額装です。
黒ベースの中に青で変形のアクセントを入れています。艶のあるフレームの魅力も加わり、カード達が生き生きと輝き始めました。
額装:中川 きよ江
ブローチの額装です。
ベースに黒の別珍を使い、赤いマーブル紙で断面を化粧した2.5ミリ厚のマットを4層重ねてミステリアスな女性を装いました。
額装:亜紀 S.
24年間、年賀状のために撮り続けたの子供たちの写真の額装です。
1歳の女の子が一人で椅子に座る写真から始まり、5年目から弟が横に並ぶ写真を西暦と共に額装したのが12年前。そして再び12枚の写真を仕上げました。ポートレートの額装ですが、同時に歩んできた「時」の額装となりました。
額装:河合 みさを
「日本の妖怪」が紹介された冊子の額装です。
小窓をバランスよく開け、柿渋で染めた和紙を貼りこんでマットを仕立てました。竹風のフレームにおさめ、ユーモラスな妖怪たちを素敵に枠どっています。
額装:田渕 雅子
アンティーク版画(デザイン図案集)の額装です。
マットの窓回りに透かし彫りのように変形の穴をいくつも開けて、手染めのブラウンの紙で貼り包んでいます。穴の底から様々なマーブル紙を見せてアクセントにしました。金と黒の図案集に別の和音が加わったように華やかに仕上がりました。
額装:古山 弥生子
エクスリブリス(蔵書票)の額装です。
絵の際にふっくらとした広幅の斜面を作りそこに幾重にも枠取りを描いて作品を引き立てています。そこに楕円のマットを被せ、さらにイギリス製のマーブル紙を廻したマットを重ねて華やかに仕上げました。
額装:詩琳
ポストカードの額装です。
絵を際立たせるために鮮やかなピンクの台紙を添えてカードを浮かせるように固定しています。背景には様々な素材の花を散らして彩りました。
額装:阪本 司
アパレルブランドのカレンダーイラストの額装です。
ネイビー色の立体的なマットを仕立て、ブランドキャラクターを廻してアクセントにしました。12種のイラストを入れ替えて楽しむ額装です。
額装:松尾 勲子 写真:松尾 勲子
写真と蝦夷鹿の角の額装です。額縁の外側の段の部分に角をしっかりと固定し、角に刻まれたスリットに写真やカードを挟む仕掛けになってます。額の中におさめた写真とコンビで楽しめるデザインです。
額装:小谷野 明弓
アンティークローマングラスのネックレスの額装です。
ダークブラウンの起毛の生地で貼り包んだ台座を制作し、そこにネックレスをかけて下部は軽く虫ピンで動かないように押さえています。いつでも裏側から取り出して胸元を飾れるような仕立てにしました。古代の輝きがリビングを照らしてくれそうです。
額装:河合 みさを
イングランド旅行中に出会ったイラスト画の額装です。
現地の建物を調べ、その内装デザインのモチーフをマットの上に繰り広げました。細かな窓を沢山開けてコットン紙で貼り包み、その下から色々なマーブル紙を覗かせています。鮮やかさとフレームのシックな黒のコントラストが中の絵を盛り立てています。
額装:持田 満子
アンティーク版画の額装です。
専用のマット紙を八角形にカットし、インクやマーブル紙を使って枠取りをして古典技法で仕上げています。その背景には1ミリ厚の紙を帯状に切り、グリーンの化粧紙で貼り包んだパーツを格子状に重ねラティスを作りました。そこに浮かせるように絵を固定しています。春の薔薇園のようです。
額装:河合 康子
天からの恵みを受けとる人々の図が表紙に描かれた冊子の額装です。
シンプルなマットを仕立て、白木のフレームにペイントをしてイメージを額縁にまで広げました。仕上げに蜜蝋を塗って磨き込み深い艶を出しています。また冊子はマットの裏に埋め込むような形で1冊丸ごとおさめています。
額装:岡留 直子
ニューヨークの風景とカリグラフィー作品のポストカード6点の額装です。
ボルドー色のマットの上に麻布でくるんだたマットを重ねて立体的に仕上げています。それぞれの窓口には古色仕上げをした銀箔を廻して光を画面に運びました。
額装:大東 敦子
水彩画の額装です。
変形の窓を開けたマットに7色の化粧紙を貼り込み、3ミリ厚の斜断面部を銀箔で仕上げました。絵と額装が共に奏でる独特のリズムが響いてくるようです。
額装:丸尾 久美子
ポンパドール夫人の肖像画モチーフのカードの額装です。
窓口に金箔を廻したマットを三層に重ねた奥行き感のあるデザインです。描かれている部屋の内装の柱型をマット余白にも再現しています。
額装:田渕 雅子
木版画の額装です。
イタリアの美しい発色のコットン紙”ローマ”を3種使って和室の丸窓を再現しました。中央に版画を浮かせ、銀箔仕上げの竹風の額におさめています。緻密な仕事を積み重ねた作品です。
額装:小谷野 明弓
明治時代の袋帯の額装です。
緑のシルク生地と金箔で仕立てたマットの上に、斜断面を帯の一部で化粧したマットを重ねて華やかに装いました。
額装:河合 みさを
ウィーンで出会った銅版画の額装です。
専用のマット紙に藍色のコットン紙やインク、絵の具などで幾重にも枠取り装飾をした古典技法で仕上げました。額縁のセピア色と版画の摺り色が互いに引き立てあっています。
額装:河合 みさを
小さな陶製フクロウ17点の額装です。
深い額縁に棚板を渡し、下部にはミニチュアの本を沢山作って並べ、意匠と棚受けの役割を兼ねさせています。背景には様々な大きさの窓を作って演出しました。
額装:持田 満子
フィレンツェ サンジョバンニ礼拝堂の版画作品の額装です。
礼拝堂の形にヒントを得て八角形の立体的なマットを仕立て、斜面にはインクや絵の具で枠取りを入れて古典的なスタイルで仕上げました。
額装:田渕 雅子
2019年ラグビーワールドカップ記念グッズとチケットの額装です。
赤い布を貼りこんだマット上に各国チームのピンズを固定し、中央には様々なグッズを立体的に配しています。歓声が蘇りそうです。
額装:詩琳
ヘレンドの小皿3枚の額装です。
描かれているモチーフから雪の斜面を連想させるような立体的な背景を作って小皿を固定しています。浮かせて固定した雪の結晶が影を作って楽しい作品に仕上がりました。
額装:古屋 由美 刺繍:古屋 由美
立体刺繍の額装です。
レトロな洋装店のイメージで仕上げました。立体的なスカートの厚みをカバーできる深いマットをを仕立て、それを棚に見立てたデザインです。そこに手作りした小さな反物や毛糸玉、ビーズやボタンなどを展示するように並べました。
額装:中村 季実子
1930年代のフランスのアンティーク雑誌広告の1ページの額装です。
銀の縁を廻したレンガ色のマットの上にオヴァルを重ねました。ライトグレー、ダークグレー、ブラック3色を貼り分けたスタイルがアールデコスタイルにピッタリです。
額装:岡留 直子
ピッティ宮殿ミュージアムショップのラファエロ聖母子像のカードの額装です。
原画を見た感動を再現すべく、金の装飾的なフレームに納めました。丸窓のマットに使用したマーブル紙もピッティ宮殿の地フィレンツェで作られたものです。
絵の際に廻した金、落ち着いた色合いのマット、フレームの明るい金のリズミカルな明暗が中央の絵をよく引き立てています。
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